【特別区】希望区の選び方|体験談を語ろう

【相談内容】

特別区の申し込みが始まったのですが、行きたい区が絞りきれていません。

希望区を選ぶ際に重視するポイントはありますか?

また、おすすめの区がありましたら教えてください。

人には人の「好み」

なるほどなるほど。
志望区を選ぶ際に重視するポイント、ってことなんですけど、難しい質問ですねぇ…

というのも、意思決定にあたって重きを置くものって、人によって変わりますよね?
例えば、これを志望区ではなくて恋人選びに置き換えて考えてみましょう。

恋人に何を求めるのか、これは人によって大きく異なります。
ルックス、経済力、性格、将来性etc…

色々な評価基準がありますよね。
で、言うまでもなく、どれを重視するかは千差万別でありまして。

さらに言ってしまえば、どれか1つの基準で選ぶのではなく、最終的には総合して選ぶと思うんですよ。
例えば、いくら経済力があっても、「それだけ」で恋人を決める人はまずいないでしょう(石油王とかなら話は別ですけど)。

つまるところ、最後の最後は好みと直感の問題でして。
「ここさえ重視しておけば大丈夫!」「このポイントさえおさえれば、あなたの志望区選びはパーフェクト!」というのは、「ここさえおさえておけば、あなたの恋人&結婚相手選びは完璧!」というのと同じくらい荒唐無稽だと思うんです。

で、オススメに関しても似たような理屈があてはまります。
つまり、質問者さんの好き・嫌いがわからないと、オススメしていくのが結構難しい。

例えばわたし、ラーメン二郎が大の好物であります。
で、そんなわたしが「オススメのラーメン教えて!」と言われたら、「黙って『ラーメン二郎野猿街道店2』に行け」と言うでしょう。

レベルの高い合格点を超える二郎をオールウェイズ出してくれます。
(※もちろん、二郎はラーメンではなく「二郎」なんですけど)

とはいえ、例えばこれを聞いてきたのが、小食で線が細めの人だとしたらどうでしょう?
二郎を薦めるのは嫌がらせになってしまうかもしれません。

こういった残念な事態を回避するためにはどうすればいいのか?
答えはいたってシンプルで、相手の好き・嫌いを詳しく聞くより他ありません。

ということで、質問者さんが

・就職先に求めるもの
・公務員試験に求めるもの
・特別区に求めるもの

などを詳しく教えてくだされば、力になれるかもしれません。

ですが、原理的に言って、こういう話はマンツーマンの密なやりとりが必要になります。ブログでのやり取りでは限界があるでしょう。

私の体験談

ただ、「以上お疲れっした!」というのも少し寂しい感じがします。
なので、わたしが特別区を受けたとき、どういう基準で志望区を選んだかをお話しましょう。

先に申し上げておくと、わたしが受験したのは特別区の「経験者採用試験」です。
つまり、(恐らく)Ⅰ類を受験する質問者さんとは別の試験種であります。

なので、今からの話をそっくりそのまま応用できるかというと、それは微妙かもしれない。
とはいえ、申込段階で志望区を選ばなくてはいけないのは同じです。

したがって、参考程度にはなるでしょう。
まず、わたしの志望区は下記のとおりでした。

1位:新宿区
2位:千代田区
3位:足立区

それぞれの志望理由を話しましょう。
まず、1位に新宿区を選んだ理由は「大学院時代に住んでいた」というものです。

ということで、大学院はもちろんですが、それ以外にもあちらこちらに思い出がありまして。
素朴に「やっぱ新宿区だな」と思ってました。

で、2位の千代田区。
実はこれも「馴染み」です。

千代田区の大手町駅ってとこに、「丸の内オアゾ」ってオフィスビルがありましてね。
このビルに、本や文房具で有名な丸善さんが入ってるんです。
その規模は都内でも最大級。

で、経済学の専門書がずらりと揃ってまして。
洋書も充実のラインナップです。

ということで、大学院生当時はここに通ってたんですけど。
ここは皇居に近いってこともあって、丸善さんに行った後、よく皇居周りを散歩してたんですよ。

週一とか、そのくらいのペースでしたかね。
ってのもあって、なんか馴染みがありまして。

「舐めてんのか」と思われそうですけど(笑)
そういう理由で千代田区を2位にしました。

最後に、3位の足立区ですね。
これはややカタい理由なんですけど。

少し余談から入ります。
どんな話かというと、わたしの専攻分野についての話です。

わたしは大学院での専攻が「教育経済学」という分野でして。
平たく言うと「経済学の手法を使って、教育の分析をする」みたいな分野なんですけど。

この教育経済学、分析をするときに重要になるのが教育に関する「データ」なんです。
というのも、手法が揃ってても、データがなければ分析はできませんからね。

ただ、我が国では、教育データの整備が不足していたり、データがあっても研究者や大学院生がそれにアクセスできないという現状があります。

そんな中にあって、足立区は積極的に教育データの整備を行い、それを利用して教育政策の効果測定を行ったりしているんです(参考:Evaluating remedial education in elementary schools: Administrative data from a municipality in Japan)。

教育経済学を専攻しているわたしにとって、この取組はジャストミートでありまして。
「これは素晴らしい取組だ!」と、心の底から思ってました(今も思ってます)。

もちろん、入庁してから教育部門に配属されるとは限りません。
むしろ、配属される可能性は低いでしょう。

それでも、「こういう取組、関わってみてーわ」と思ったんですよね。
ということで、自分の興味関心・専攻から、素直に足立区を選んだという次第です。

ということで、こんな感じですごく大雑把に決めました。
ただ、自分の気持ちに正直に選んだ感じです。

まぁ、素直に選ぼうが選ばなかろうが、ほんとのとこは入ってみないとわかりません。
なので、ある程度自分の中で絞り込めたら、最後の最後は直感です。

絞り込みが十分にできたなら、どこを選んでもいい。
どこを選んでも、良いこともあれば、悪いこともあるはずです。

ぎりぎりまで悩むかもしれませんけど、最後は直感を信じましょう。
ということで、今日のところはそんな感じですかね。

ほんとはね、特別区について話したいことは山のようにあるんです。
というのも、「将来性から言うと〇〇区が良くて、××区は~」とか、「△△区は倍率が低いけど、□□区は人気で倍率が~」とか、そういう話が飛び交うじゃないですか?

でも、わたしからすると「めちゃめちゃ怪しい話だ…」と思うものも少なくありません。
ですので、もし追加で聞いてみたいことがある場合には、また別途お問い合わせから質問していただければ幸いです。

それでは、今日のところはこの辺で!
アリアリアリアリ、アリーヴェデルチ!

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筒井夢人

面接研究所を運営している筒井夢人と申します。プロ講師として、公務員試験の面接指導を長年行ってきました。なお、自身も公務員試験を受験しており、国家公務員(総合職・一般職)・県庁・特別区・横浜市・仙台市などに最終合格しています。

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