相談内容
今年特別区経験者採用2級職に最終合格いたしました。ただ、残念ながら希望区から区面接のお声がかかりませんでした。
再チャレンジを検討しているのですが、辞退したことが不利に働くことはあるのでしょうか?
YouTube
YouTube文字起こし+補足
可能性は排除できない
結論から申し上げますと、私は不利に働く可能性を排除できないように思います。
まず確認なんですけれども、質問者さんは今年最終合格をして、ある区から「区面接に来ませんか?」と連絡が来たんだけれども、希望区じゃなかったから断って、来年のリベンジを考えてるっていうことですよね?
その理解のうえで話を進めてみたいと思うんですけれども、私が不利に働くんじゃないかと考える理由は大きく2つあります。
1つ目、何かと申しますと、2級職の最終合格者数がそもそも結構少ないからというのが挙げられます。どういうことかと申しますとね、直感的な説明をいたしましょう。
例えば、最終合格者が1000人いたとしますよね。1000人最終合格をした人がいますと。
で、この1000人のうち1人が内定を辞退する。この事態って十分考えられるし、そんなにダメージって大きくなさそうですよね?だって1000人中の1人ですから。
ですけれども、経験者採用の2級職のように、そもそも最終合格者数がとっても少ない試験種の場合、1人に断られるのでも十分インパクトが大きいですよね?できれば避けたいと考えるはずでしょう。
この1人の重みっていうのが、最終合格者数数が少なければ少ないほど大きなインパクトをもってしまうわけです。ということでもあるので、私が採用担当者であったのであれば、あるいは面接で何かしらの評価を下す立場にある人間だったのであれば、昨年事実上の内定(2級職の場合)を勝ち取ったのに、その切符を使わなかった人に対してはネガティブな評価を与えてしまうと思います。
おそらくですけれども。これがまず1つ目の理由ですね。
2つ目は何かと申しますと、最終合格をした人については、特別区人事委員会が各区に対して推薦をしてる(2級職の場合)ことが挙げられます。どういうことかと申しますと、質問者さん含めて、2級職をお受けになってる方だったらご存知かもしれませんけれども、2級職の場合には、最終合格者に対して、特別区人事委員会が「この人はいかがでしょうか?」っていう形で、各区に推薦を出してるんですよね。
で、それに基づいて各区は「じゃあこの人に連絡してみよう」って形で面接の連絡をする。そういう形になってるんです。
ですから、2級職の場合には、基本的には区面接を受けたらきちんと内定をもらえる可能性が極めて高いんですね。ほぼほぼ内定をいただける。
でも、質問者さんはそれを断ってるわけじゃないですか。特別区人事委員会としてはですよ、推薦を出してるんだから「それを蹴られちゃ困るよ」と普通は考えるはずなんですよね。
ですから、そのあたりも含めると、ネガティブに評価されてしまっても仕方ないんじゃないかなぁと私自身は思います。
面接官が覚えている可能性も
とは申しましたが、例えば面接官が「質問者さんが昨年2級職を受けた」という事実、あるいは「昨年受けて最終合格してる」という事実を知らない場合には、ネガティブに評価されようがないですよね?だって、その事実を知らないわけですから。
確かにそれはその通りです。しかしですね、面接官がその事実を知っている可能性を完全に排除することはできません。
何故かというと、今年の面接官が、来年も同じように面接官として現れる可能性を否定できないからです。どういうことかと申しますと、特別区経験者採用試験の場合、面接官3人中1人は自分自身の第1希望区の管理職が担当している可能性が非常に高いんですね(全てのケースではありませんが、ほぼそうだとお考えください)。
そうなってきますと、質問者さんが今年と来年、同じ区を第1希望区として書いたとするじゃないですか。そうなると、少なくともその区から面接官が派遣されてくる可能性が高い。
しかもですよ、1年しか経ってないとなると、同じ職員が派遣されていてもおかしくないわけですよ。もちろん、受験生の数は多いですから、完全に覚えてるとは限りません。
でも、仮に覚えていたとしたら。「君、去年も受けてたよね?」と言われてしまいますよね?
で、「去年はどうだったの?」と聞かれたら、最終合格をしてらっしゃるわけじゃないですか?となってくると「最終合格しました」と、そこでは言わなきゃいけないですよね。
しかし、仮にそう話したとすると「えっ、最終合格したのにどうして今年も受けてるんですか?区面接の連絡は来なかったんですか?」と聞かれ、質問者さんとしては「来たんですけど…希望区じゃないから断りました…」と答えるしかないわけですが。
当たり前ですけど、それを言った瞬間、ネガティブに評価されてしまっても仕方ないんじゃないかなぁと思うんですよね。ということでもありますので、仮に面接官側が質問者さんの情報を持っていなかったとしても、同じ面接官が登場し、万が一、億が一、質問者さんの事をぼんやりでも覚えていた場合には、不利に働く可能性を排除できないと考えます。
辞退はオススメしない
ということで、質問者さん含めてこれを見てくださってる皆さん方にあっては、1級職であろうが、2級職であろうが、どこかの区から区面接の連絡が来た場合には、基本的には辞退しないほうがいいと思います。
もちろん、どうしても第1希望区に行きたい。第1希望区以外だったら、私は特別区で働くつもりはない、という強い決意がある場合には辞退するのも1つのオプションかもしれません。
ですけれども、少なくとも私自身は「辞退をしてリベンジ!」となったときに、辞退をした事実自体がネガティブに評価されてしまう可能性を排除できないんと思います。ですので、質問者さんや、あるいはこれを見てくださってる皆さん方にあっては、区面接の連絡が来た場合には、ご縁だと思って受けていくのを私自身は推奨します。
🏆「特別区合格講座」(定員制)のご案内
特別区合格講座は、「特別区経験者採用・最終合格」に向けて、徹底して「論文対策」と「面接対策」を行う講座となります(特別区経験者採用に完全特化)。
論文のプロである「奥田講師」と面接のプロである「筒井講師」があなたの専属コーチとなり、ダブル指導体制で最終合格へと導きます。
※現時点で定員の約60%が埋まっています。
※定員が埋まり次第、予告なく受付締切となりますのでご了承ください。
≫「特別区経験者採用」に完全特化!特別区合格講座(コーチング指導)
🏆1月開催!「特別区合格戦略セミナー」
特別区への転職はここから始まる。
正しい戦略で最短合格を!
✅特別区の試験制度の説明
✅各試験科目の出題傾向の解説
✅2023年の合格に向けた戦略の解説
✅Gravity合格者情報の提供(充実の合格体験記)
⬇️参加申込はコチラ⬇️
≫1月開催!特別区経験者採用合格戦略セミナー