【特別区経験者採用】勉強時間がとれず不安な人へ

特別区経験者採用

1. 相談内容

こんにちは、特別区の経験者採用試験を受験予定のものです。最近は仕事が忙しいこともあり、勉強時間がどんどん減り、ここひと月ほどは週に3日出来たらいいほうです。

1次試験まで1ヶ月を切り、本来であれば勉強時間を増やしていくべき段階なはずなのに、時間が取れていない事への焦りと、仕事の忙しさを理由にしてしまっている自分が嫌なのとで、まったくモチベーションが上がらず、不安ばかりが募ってしまい辛くなっております。もう残された時間は少ないですが、こんな状態のわたしに出来ることはありますでしょうか?

2. YouTube

【特別区経験者採用】勉強時間がとれず不安な人へ

3. YouTube文字起こし+補足

文面を拝見するに、非常におつらい状況にいらっしゃるというのがよくわかる気がいたします。おそらく質問者さんだけではなくて、多くの特別経験者採用受験生が同じようにつらい思いをしてると思うんですね。

ですので質問者さん含めて、そういった方々に何か参考になるようなお話をしていきたいなというふうに思っております。今回のお話では、三つのことを申し上げたいなというふうに思っております。

3.1 「認知の歪み」に注意

第1に、認知の歪みに、注意しましょうということです。

まず認知の歪みって何だよってお話なんですけれども、私、大学院で経済学だけではなくて、心理学を専攻してまいりました。この認知のゆがみというものは、心理学、特に臨床心理学の領域でよく使われる言葉なんですね。

どういう考え方なのかっていうと、まず何かしらの感情反応、我々は日々生起してるわけですけれども、その感情というものはある出来事を、我々がどのように認知するのか。もっと簡単に言ってしまうと、どのように捉えているのか、これによって感情反応が引き起こされるというふうに心理学の領域では考えられています。

つまりですね、ある出来事に対して我々は認知、自分自身の認知というフィルターを通してそのフィルターから出てきたものが、我々の感情反応というのを生起している。このように考えられています。

つまりですね、ある出来事を捉えていく認知、フィルターそのものが歪みを持っている場合には当然ある出来事っていうものを、正しくあるいは妥当に解釈をすることっていうのができなくなっているので、残念ながらそこから出てくる感情反応っていうのもちょっと歪みを持ってしまう。とくに不安反応だったりとかが大きく出てしまうっていうことがよく言われます。

3.1.1 全か無か思考

受験生がよく陥りがちな認知の歪み、様々なものがあるんですけれども、ここでは二つのものをあげたいと思います。

まず一つ目が全か無か思考と言われるものであります。これは全か無か、言ってみれば、0か100かというような極端な思考、こういうふうな思考スタイルのことを言います。

つまり、完全な成功か、完全な失敗か、その中間ですね、中庸を認めないというような認知のスタイルのことを言います。質問者さんは今、これに陥ってるんじゃないかなっていう気がするんですよ。

どういうことかと申しますとね、忙しい社会人生活を送りながら、少なくとも週に3日間は勉強できてるわけじゃないですか。これだけでも十分賞賛に値すると思うんですよね。

で、もちろん質問者さんとしては、

いや、週7日やるのが完全な成功であって、週4日とか3日とか2日なんて全然駄目だ!

というふうに思ってらっしゃるのかもしれませんけれども、でも現実的に考えればですよ、完全に失敗してるのか?勉強に失敗してるのかっていうと、そういうことではないわけですよね。

だって週に3日、言ってみれば1週間のうち半分ぐらいは勉強できてらっしゃるわけじゃないですか。ということは別に完全に失敗している、勉強に失敗しているわけではないわけですね。

でもしばしば人は、この全か無か思考に陥ります。ですので、まずは確かに完全に成功してはいないかもしれないけれども、でも少なくとも週の半分ぐらいはいいところに勉強できてるなっていうふうに捉えることが大事かなというふうに思います。

3.1.2 個人化

二つ目に陥りがちな認知の歪みが、個人化と言われるものであります。

これは端的に申し上げますと、自分に責任がないことであったとしても、まるで自分が悪いかのように捉えてしまう。文字通り個人の問題、自分個人の問題だと捉えてしまう、こういうような思考様式、認知のスタイルのことを個人化と言います。

質問者さんは、自分の中ではちょっと勉強できてないなっていうことだったんですけれども、これ質問文にもあるように仕事が忙しいからやろうと思ってもできないという状況になってしまってるわけですよね。で、仕事が忙しいのって、質問者さんのせいじゃないですよね?

例えば繁忙期でどうしようもないのかもしれない。だとしたら、やれていないのは質問者さんが悪いんじゃなくて、たまたま今繁忙期だから、つまり言ってみれば、会社の事情なわけですよ。

それを個人の問題、個人の責任という形で考えてしまうと、当然不安だったりとか、罪悪感のようなものっていうのが出てきてしまいます。でも、よくよく考えてみていただきたいのは、それは本当に質問者さんのせいなんですか?

あるいはこれを見てくださってる皆さん方の責任なんですか?そこをじっくり考えてみていただきたいと思うんですね。

全か無か思考と個人化は、社会人受験生が非常に陥りがちな認知の歪みであります。ぜひですね、これに陥っているかどうかっていうものをもう1回捉え直してみて、もしかしたら1か0っていうような極端な発想に陥っていたかもしれないとか、あるいは自分のせいではないんだけれども、勉強できなかったこと、自分のせいにしてしまっていたな、自分を責めてしまっていたなっていうところがないかどうかをもう1回見直していただきたいなというふうに思います。

この認知の歪みっていうのを修正していかないと、残念ながら出来事に対して味方が常に歪んでいることになりますので、そこから出てくる感情反応も、当然、普段だったら思わないようなことを思ってしまったりとか、常に自分を追い込むような形に流れていってしまいます。ぜひ気をつけていただきたいところですね。

3.2 みんな勉強できていない!

二つ目に、社会人受験生の多くはみんなそんなもんです。

つまり、なかなか勉強時間が確保できないっていうのは質問者さんだけじゃないんですね。ただ「だから頑張れよ?!」みたいな話ではないんです。

そうではなくてね、例えばこれが大卒程度の試験だったら話がちょっと違うと思います。何でかって言うと、学生さん割とどなたも時間がたっぷりあるじゃないですか。

だから追い込んでる人ってものすごく追い込んでるんですよね。でも社会人受験生の場合って、皆さん働きながらわけじゃないですか。

ということは質問者さんだけではなくて、おそらくこれを見てらっしゃるほぼ全ての社会人受験生が勉強時間の確保ができなくてすごく苦しんでるんですよ。ですから、例えば勉強時間が確保できない、他の人たちはもっと勉強してるはずだっていうふうに思う必要はないんです。

なんでかっていうと、他の人たちも同じように仕事をしていて勉強時間が確保できていない、つまり土俵は一緒なんです。ですから、自分だけが勉強できていないんだっていうふうに捉えていくのはやっぱり妥当な考え方ではないように思います。

質問者さんだけではなくて、他の方々も勉強時間の確保には四苦八苦しております。私も長年講師をしてきて、社会人の皆さんが働きながら勉強時間を確保するっていうところにすごく苦労しているのをずっと見てきました。

ですから、自分だけが勉強できていない、そういうふうに捉える必要はないんだということは、ぜひ覚えておいていただきたいなと思っております。

3.3 模範答案を「聞く」

三つ目、スキマ時間で模範答案を聞く訓練を重ねていきましょう。

どういうことかと申しますとね、今質問者さんは、認知の歪みのせいで不安だったりとか、自分への嫌悪感情というのがすごく強くなっている。でも気をつけていけば、その歪みは徐々に徐々に解消されていきます。

勉強時間の確保がなかなか難しいなっていうのも、質問者さんだけだけではなくて、他の人たちもそうなので、そこまで気にする必要はありません。でもそんな中でも、本試験まで1ヶ月を切ったところなので、何とか何かをやっていきたいんだっていうことであれば、今申し上げたように、スキマ時間を使って模範答案を聞いていくことを強くおすすめいたします。

どういうことかと申しますとね、おそらく仕事が忙しい中でも、例えば通勤の時間だったりとか、あるいはスキマ時間というのは必ず24時間の中であると思うんですよ。そのときにね、どうしても机に向かうことができないっていうシチュエーションは大いにあると思うんですよね。

例えば通勤、満員電車でどうしても教材を開くことができない、ギチギチでって、多分あるあるだと思うんですよ。でもそんなときでも、耳は空いてるんじゃないかなっていうふうに思うんですよね。

だとしたら、耳で何かの勉強ができればすごくいいじゃないかって話になりますよね?とくに特別経験者採用試験の場合には、課題式論文職務経験論文、つまり論文が非常に重要な役割を演じてまいります。

ということは、その論文のトレーニングを、何か耳を使ってできたらすごくいいじゃないかっていう話になってきますよね。じゃあどうしたらいいんだろうかって言ったら、例えば質問者さんがGravityの模範答案を使ってくださっているということなのであれば、Gravityの模範答案を自分で音読をして、それを録音してみるといいと思います。

iPhoneだったりとかね、お手持ちのスマートフォンなら何でもいいですけど、録音するじゃないですか。その録音を耳で聞いていくっていうのがいいんじゃないかと思います。

そうすると、少なくともですよ。何にもやらないよりは、はるかに論文についてのトレーニングを積めるじゃないですか。

とくに例えばね、2倍速だったりとかで聞いていけば、1日何本でも聞くことができると思うんですよ。過去問だったりとかについてね、例えば質問者さんが予想テーマについても手を出してらっしゃって、それについても音読をしたのを録音して毎日の通勤で聞いていけば、何にもやってない受験生と比べると、かなりのアドバンテージを確保できると思うんですよね。

幸い現在、いろんな形で耳で勉強する環境が整いつつあるじゃないですか。質問者さんもいろんなデバイスを持ってらっしゃると思うんですよ。

それを使いながら、耳を生かしていく。とくに模範答案を何回も何回も聞いていくと、自然とリズムを身につけることもできます。

ということで、そこに書いてある知識を自分の中に覚え込んでいくっていうだけではなくて、論文の持っているリズムとかテンポ、こういうものを身につけていくのにも必ず役に立ってまいります。ですので、今ほど申し上げたように、ぜひ模範答案を録音して、それを聞いていく。

ぜひ参考にしていただければなと思っています。

3.4 まとめ

ということで、今回は三つのことを申し上げました。

まず一つ目に、認知の歪みに注意しましょうということ。
二つ目に、社会人受験生はどなたも勉強時間の確保に四苦八苦しておりますので、決して質問者さんだけが勉強できていないっていうわけではないよ、ということ。
そして三つ目に、でも何か勉強していきたいなっていうことだったら、スキマ時間に模範答案を聞くこと。

三つのことを申し上げました。

ただ、こういうふうにアドバイスを聞いてみても、やっぱり試験が近づくにつれて不安っていうのは絶対大きくなっていきます。これはもうどうしようもない。

でも質問者さんは決して1人ではありません。これを見てくださっている皆さん方もそうです。

私や奥田先生、あるいはGravity全体で社会人受験生の皆さん、特別経験者採用試験の受験生の皆さんをバックアップしていきたい。応援していきたい。サポートしていきたいと、強く思っております。

ですので、また何か聞いてみたい、相談してみたいことがあれば、いつでもご連絡ください。Gravity全体で必ずバックアップしていきますので、残された時間、一緒に頑張っていきましょう。

それでは、また次回のお悩み相談でお会いしましょう。ありがとうございました。

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