【公務員試験】自己PRでやりがちなミス5選

今回は、自己PRでやりがちなミス5選というテーマでお届けしたいと思います。

まずは「自己PRについて」というテーマではあるんですけれども。
なぜ自己PRについて考えることが重要なのか?そのあたりについて触れておきたいと思います。

私、思いますには、2つ考えるべき理由があると思っています。

1つ目は、面接で十中八九聞かれるからです。

自己PR・志望動機・やりたいこと、このあたりについては、どの受験生であったとしても面接で十中八九聞かれることになります。
だとしたら、それについて事前にしっかり考えておくのは明らかに重要そうな感じがしますよね。

2つ目は、面接の入口で聞かれることが多いからです。

自己PRというのは、面接の後半・終わりがけのところで聞かれるのではなくて、面接の入口・冒頭のところで聞かれることが傾向的には多いんですね。

だから何なの?という話なんですけれども。
要するに、面接の入口で聞かれてそこで失敗しちゃったら、明らかにそれ以降の面接、雰囲気が悪くなりそうですよね。

ということで、それを避けるためにも、皆さん方は自己PRについてしっかり考えておかなくてはならない。

ただ、これは裏返しますと、自己PRでしっかりしたものを作ることができれば面接の流れに乗っていきやすいということにもなります。
ということでもありますので、自己PRをしっかり固めておくということは明らかに重要であります。

これまで数多くの受験生に対して面接指導を行ってきましたけれども、その中でこれはよく見かけるなというミスがやはりございます。

挙げ出せばキリがないわけですけれども、本日はその中でもよく見かけるもの5つに絞り込んでご案内していきたいと思います。

なお、下記のYouTube動画でも解説を行っているので、併せてご視聴ください。

①情報量が多過ぎる

1つ目が、情報量が多過ぎるというものです。

まず「自己PR」というからには、自分自身について面接官に対してPRを行わなくてはいけないわけですよね。
受験生心理としても当然「より高く評価してほしい・より良く見せたい」そう思うのは理の当然であるわけですけれども。

そのときに皆さん方がよくやりがちなのが、強み・PRポイント・ストロングポイントそういったものをとにかく盛り込むということなんですよ。

「こんなPRポイントがあります」「あんなのもあります」「そんなのもあります」という風に、いくつもいくつも自分のPRポイントあるいはエピソードというのをガガッと盛り込んでいきがちなんですよね。

でも、そうするとどうなるのか?

100%言えることは、面接官は何を言ってるのかが分からなくなるはずなんですよね。

すなわち、情報量が増えれば増えるほど、聞いている面接官側への負担はドンドン大きくなっていきますよね。

そうすると、面接官側はどれが一番言いたいことなのか、どれがPRポイントなのか、というのが結局印象に残らないし記憶に残らないということになってしまうんですよね。

PRしようと思ってたくさん盛り込んだ結果、何一つ面接官の印象に残らないという本末転倒な形に終わってしまうんですよ。

いろんなPRポイントを盛り込みたい!という気持ちは分からないでもありません。

ですけれども、それは結果として面接官に何も印象を残せずに終わるということに確実につながってきますので、私は情報量が多くなりすぎないように、逆に情報量をいかに少なくしていくかというところに意識を置いた方が、結果としてPRポイントを適切に面接官に印象付けることができると考えます。

ですので、自己PRの準備をするときに情報を盛り込みすぎていないか、このあたりについては改めて検討してみてほしいと思います。

②エピソードがない

2つ目が、エピソードがないというものです。

エピソードってなんだよ?という話なんですけども。
これは端的に申し上げますと、PRポイントを根拠づけるエピソードのことだと理解していただきたいと思います。

つまり、こういうことです。

皆さん方お一人おひとり、様々なPRポイントがあると思うんですけども。
それについて「こういう形で発揮しました」とか「こういう形で培ってきました」とか、そういったエピソードのことをここでは意味しています。

どうしてこれが必要なのかというと、単に「こういうPRポイントがあります」というだけだと、本当にそれを持っているのかということを証明できないじゃないですか。

すなわち「こういうPRポイントがある」と言えるのは、それを発揮したことがある人だけのはずですよね。
つまり、PRポイントがあるのであれば、それを発揮した経験とか培った経験があるはずでしょうと。

ですから皆さん方は、自分が持っているPRポイントを発揮した場面とか、こういう形で培ってきたという話とか、そういったエピソードを入れ込まなくてはいけない。

しかし、多くの受験生がそういったエピソードがない。
もしくは、その部分の言及がすごく薄くて、自分の強み・長所・ストロングポイントだけをグッと押していくことが多いんですよ。

なんですけれども、ただそれを聞いているだけだと、この人がそういった能力を持っているのかどうか面接官側にはやはり分かりません。

ですから、自分がPRポイントを確かに持っているんだということを示すために、適宜適切にエピソードを入れ込んでほしいと思います。

③エピソードしかない

3つ目が、エピソードしかないというものです。

先に私は、自分のPRポイントを根拠付けるためにエピソードを入れてくださいと話しました。
ですから、エピソードはしっかり入れなくてはいけないんですけれども。

エピソードしかないということになると、それはやはりNGだということなんですね。

どうしてかというと、皆さん方がPRポイントについてなぜ触れなくてはいけないのかというと、本質的には自分が面接を受けてる組織に入ってからこういう形で活躍できるという姿を面接官にイメージさせるために話していく必要があるわけじゃないですか。

つまり、「あなたの組織に入ってからこういう形でPRポイント活かせますよ」と、それを話さなくてはいけないわけです。

なんですけれども、エピソードだけということになってしまうと、「だから?」っていう話にどうしてもなってしまいますよね。

つまり、エピソードを話して終わりということになってしまうと、自己PRの本来の目的が達成されずに終わってしまうわけです。

ですからそういったことのないように、エピソードを話すことを通じて、自分がPRポイントをしっかり持っているということを明快に示しつつ、最後の最後でしっかりあなたの組織に入ってからこのPRポイントはこういう形で活かせますという形で、そこまでしっかりと踏み込んでいただきたいと思います。

④時間管理ができていない

4つ目が、時間管理ができていないというものです。

自己PRって、ケースバイケースではあるんですけれども。
時間指定で「このくらいの長さで話してください」ということを要求されることもあるんですね。

一番多いパターンとしては、「1分間で自己PRをしてください」と要求されるケースが非常に多いなと全国的に感じています。

その場合には、当たり前なんですけれども、適当に準備してきた内容を話せばいいということではないですよね。

明らかに1分間なら1分間、少なくともその前後にしっかり調整した上で、時間管理をした上で話せるようにしておかないと危険ですよね。

ですから、まず皆さん方にあっては、1分間で自己PRを説明できるように、しっかりと時間管理をしたバージョンのものを作っておいてほしいと思います。

準備にあたっては、原稿を作成してほしいんですけれども。
そのときの文字数、1つ目安になるのは、300字前後だと思います。

どうしてかというと、これは私のバックボーンである弁論とかスピーチの世界の話になるんですけれども。
大体人間の平均的な話すスピードが、1分間で300字前後だと言われているからです。

もちろん、その人の喋り方・間の取り方・話すスピードによっては、また多少の前後もありますけれども。

平均的には、1分間で300字前後と言われることが多いので、まずは1分間の原稿を300字前後で作成してみて、それをしっかりと話せるように準備しておくことを意識していただきたいと思います。

⑤1つしか用意していない

5つ目が、1つしか用意していないというものです。

最初のところでもお話ししたように、自己PRは基本的に面接の入口で聞かれることが多いと申し上げました。
それは傾向的には明らかなんですけれども。

ただ、合わせて1つ覚悟しておくべきなのは、自己PRを聞かれるのが1回だけであるとは限らないということです。

皆さん方が面接、特に最終面接を受けるときには、面接官は3~4人くらいいることが一般的になってきますけれども。
そのとき、皆さん方はおそらく一番最初に質問をしてくる面接官から「自己PRをお願いします」と言われることが多いと思います。
あくまで傾向的にはですけれども。

そこで、自分の準備していた自己PRをしっかりと丁寧に話せたとしますよね。
すると、皆さん方としては心中「ナイスナイス!グッジョブ!」と心の中でガッツポーズだと思うんですけども。

それで話が終わるのかと言いますと、そうは問屋が絶対一個も卸しません。

1人目の面接官の話が終わった後に、2人目、3人目の面接官から、

「先ほど○○という自己PRのお話があったと思うんですけども、それ以外に自己PRがあればお話ししていただけますか?」

という風に、他には?攻撃を受けることが自己PRにおいてもあるんですよ。

そのときに、もしも皆さん方が自己PRを1つしか準備していなかったとしましょう。

すると、その時点でゲームオーバーですよね。
このような形で、自己PRを1つしか準備していないというのはいかにも危険であります。

ですから、最低でも2つ、メインのもの1つ・サブのもの1つという形で、2つは準備した上で面接に挑んでほしいと思います。

ということで、自己PRでやりがちなミス5選というテーマでお話をしました。

繰り返しになりますけれども、自己PRは面接で十中八九聞かれる非常に重要なものであります。
ですから、今回の内容を参考にしながら、今一度自分の自己PRについて振り返ってみてほしいと思っています。

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筒井夢人

面接研究所を運営している筒井夢人と申します。プロ講師として、公務員試験の面接指導を長年行ってきました。なお、自身も公務員試験を受験しており、国家公務員(総合職・一般職)・県庁・特別区・横浜市・仙台市などに最終合格しています。

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